最近脱北した人の経験談を、YouTubeやネットで見ている。その中で家族5人を1996年の飢饉で亡くしたキムさんのストーリーが壮絶である。
駅前で路上生活を送りながら、飢えと戦っていた彼は、寒い冬の朝起きると、周りに2、3人の死体が転がっていたそうだ。
父は先に韓国に脱北してお金を貯めてブローカーに家族を連れて帰ってくるように頼んだ。
父が生きていることを知って嬉しかったが脱北によって周りに迷惑をかけるのが気がかりだった。でも決心して脱北。途中で見つかって連れ帰られひどい拷問を受ける。留置場での過酷な毎日は、もう一度同じ思いをするぐらいだったら自殺すると決めた程だった。
2回目の脱北は成功し、1年かけて韓国に着いた。
中学校高校の卒業認定試験に合格し、来日。
日本で学校を卒業して会社員として今は暮らしている。
「どんな寒い冬でもいつか春が来る、頑張ってるきて欲しい。」と励ますキムさん。
死にたいと思っている人はぜひ見てほしい。