ネラ・ラーセンというシカゴ出身の女流黒人作家の小説をもとにした映画。白黒映画である。
パッシングと言うのは、黒人が混血によって、黒人でありながら肌の色が白く、白人 としてパスしている状態のこと。
この物語は、白人のふりをして、レイシストの白人を騙して結婚した女性クレアと、黒人の医者と結婚した少し白人に見える黒人アイリーンとの友情を描いている。
ニューヨークの高級店でばったり再会した2人。かつて同級生で大親友だったが、アイリーンはぐいぐい家の中にまで入り込んでくるクレアをなるべく避けようとしていた。
映画を見て、ボストンに住んでいたときの黒人のルームメイトを思い出した。彼女はシカゴ出身。インテリジェントで修士号を2つ持っている。姉が2人いて、内科医と教師。
ところが彼女は黒人だと言うことで相当苦労してきた。金銭面の苦労でホームレスになったこともある。
映画の2人の友情を見て、私と彼女の関係を思い出した。彼女も私も白人でないということで、仲が良かったが、気をつけないとかなり依存されてしまう。主人公のこの2人を見ていると思い出しまった。
映画の結末は書かないが、少し予想していたが、予想外のこともあった。そうならなくてよかったような気がする。