空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

発表会

アメリカで初めて大きな音楽教室の発表会に参加した。5時間以上かけ、96人の生徒が演奏した。
私は日本でヤマハ音楽教室の講師をしていたので、大きな発表会は何度も経験してきた。だが、アメリカでは初めてである。大体日本と同じような感じだが少し違うところがある。

  1. 会費が安い。ひとり20ドルだ。飲み物とお菓子付き。ロビーに並べられてある。写真などはなし。
  2. 親が厳しいので、座席で聴いている人々が静かである。走る子などいない。
  3. ほとんどの子どもは暗譜しない。私の生徒は皆暗譜できる。今日はひとりだけどうしても楽譜を持って行くといってきかなかった子がいたが。

うちの学校は、ギターとボーカルとドラムとサックスとバイオリンとピアノを教えているので、音楽のジャンルのバラエティがすごく跳んでいた。ジョズ、ロック、カントリー、クラシックである。生徒はギターが一番多く、ほとんどが男の子である。まるでバークリーだ。バークリーは音大なのだが、男の子の方が多い。全く退屈しないリサイタルである。
私の生徒は、大体上手だった。インド人の兄シカーは1オクターブ低い音域で弾き、最後まで気づかなかった。弟シウナクは上手だった。ふだんは態度のでかいミチェルはコチコチになり、暗譜出来るくせに楽譜を持って行って何度も止まった。その度にカーテンの影から「ファ、ソ」とか小声で言わなければならなかった。最後拍手がして立ち上がった瞬間固まったので、「お辞儀!」と言ったらバネ仕掛けのようにお辞儀した。日本のお辞儀と違い、片手をおなかにおき、もう一方の手を背中におくお辞儀だ。写真は楽屋で待つこの3人。ハナほじりカールソンはタキシードを着て完璧に弾いた。

インド人の少女アンジェリは、きれいなドレスを着て、きれいなバラの花をわたしにくれた。(上の写真)
講師コンサートは、皆アンサンブルをして、私だけがソリスト、しかもバッハを弾いた。K社のグランドピアノはひとつのシの音が上がって来ず、重くて非常に弾きにくかった。
コンサートの後、打ち上げパーティをする。学校のおごりである。楽しく語らう。