山田洋次の「東京家族」2012年作を鑑賞。
昨日観た「東京物語」のリメイク。
60年を経て、小道具が少し変わっている。電報の代わりに携帯メールだし、東京観光のバスの中から東京タワーが見えていたのがスカイツリーに変わっている。
ストーリーやセリフもほぼ同じ。驚くほどだ。
ただ戦死した息子の代わりに、父とうまく行っていない息子が存在し、原節子分する未亡人の紀子は、震災のボランティアで知り合った婚約者ということになっている。クランクインの直前に東日本大震災があったので、そうなったそうである。
母親役の吉行和子の雰囲気が素晴らしい。第一作の東山千栄子は少々気持ち悪いお婆ちゃん(すみません)だったが、今回は泣けてくるほど優しさに満ちていて良かった。
やはりツッコミどころは親子の方言だ。いくら東京でも家族同士では方言で話さなきゃおかしい。
前回は尾道、今回は瀬戸内海のある島が舞台。田舎は人情味がある。
号泣せずには鑑賞できない。
両方比べると60年前と今との違いが面白い。
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