空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

評決のとき

ジョン・グリシャムの「評決のとき」を読んでいる。作者は本物の弁護士だったひとで、この処女作を書いていたときは仕事に追われながら合間に書いていたらしい。州議会議員もしているから、相当賢い人だ。黒人の教会の礼拝の様子が描かれていて、とても興味深く読んだ。牧師がピアニストに合図して、「ウイ・シャル・オーバーカム」を歌うシーンなど、まさしく目に浮かぶ。それにしても南部ミシシッピー州の人種差別はひどいのだ。私の黒人教会にもミシシッピー出身の若者が来ていて、一度両親が田舎からでて着た事が会ったが、きちんとした身なりをして大変ちゃんとした家庭のようだった。彼は大学院を出て経済学修士(MBA)を取ったのだ。エリートである。彼は案内係をいつもしていて、会計のおじいさんの右腕だ。そんな彼の先祖はKKKとかにいじめられてさぞかし苦労したんだろう。
今日の聖歌隊リハーサルは来週の8回分の集会のリハーサルにそなえたものだったから、盛りだくさんだった。ブラザーホワイトの知り合いの男の人が亡くなったそうで、明日お葬式に来てアメージンググレースを弾いて欲しいと言われた。私は時々思うのだが、こちらに住んでてミュージシャンをしていて、何かと苦労も多いが、なかなか黒人教会のお葬式でアメージンググレースを弾くチャンスはないと思う。亡くなった人はどんな人生を送ったのだろうか知らないが、ひとりの人の人生の締めくくりに自分の音楽が役に立てたら光栄だ。
夜帰るとハープの先生からメールが来ていて、彼女の知り合いの音楽教室でピアノ教師を捜しているからあなたはどうか、という。有難い先生だ。