空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

天才が来る

土砂降りの中、音楽学校へ。サムの顔にはすごい引っ掻き傷があり、どうしたの?と聞いたらかゆくて自分で引っ掻いたそうだ。何か問題を抱えている感じがする。ミッチには両腕にタツーが貼付けられてあって、首にバンダナを巻いていた。「今からね、ボーイスカウトのミーティングがあるんだ」と一人前の口を聞く。6歳と思えない言い方だ。インド人の少女はサリーを見せるために着て来てくれた。「発表会に着るの?」と聞いたら、別のドレスを着るそうだ。たった16小節の曲を弾くのに、新品のドレスを買ったのだ。
ところで、今日は最後に作曲を勉強したい、という20歳の男の子が来た。白人ですこしオタクっぽい。別の先生がすご過ぎてうちでは何も教えられない、といって回って来た生徒だ。「何か弾いてご覧」というと、すごいラフマニロフのような難しい自作曲を10分間弾き続けた。ピアノは1年半しかやっていなくて、譜面の書き方も自分で勉強したと言う。とっくに私のレベルも通り超えている。絶句する。「ピアノは何を持って来たの?」というとリストとベートーベンとラフマニロフだった。習って1年半でこれ.....と絶句。でも顔に絶句を出さず、素晴らしいわね、と賞賛し、「来週もっと聞かせてね」といって送り出した。