マリリン・モンローは生まれた時から父がおらず、母は精神病院にいたので、子供の頃は孤児院や母の友達に育てられ16歳で結婚した。その時母の友達から当時母親が交際していた実の父親の名前を教えてもらった。電話帳で調べて電話をかけたが、思い当たらないと会ってくれなかった。隠し子の秘密を家族に知られるのが嫌だったからかもしれない。
マリリンは、晩年まで何度も父親にコンタクトを試みたが全て拒絶されたという。
年月は流れて、死後60年経ち、フランスの監督がマリリンの本当のお父さんを探しだした。会ってくれなかった父の曾孫にあたる人のDNAと残されていたマリリンの遺髪のDNAとが一致したのだ。
マリリンモンローそっくり。
妊娠させた女を捨てて責任逃れて姿を消した、ひどい父親。
せっかく会いに来た娘に会おうとしなかった。
後世自分の死後DNAが発明されて、世間に恥が晒されようとは、想像も出来なかったろう。
ただ、DNAを提供したこの人のひ孫が、
「もし祖父が違った態度をとっていたら、マリリンモンローの人生はまた違ったったかもしれない。」
と伯母を悼んだ。