空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

長島愛生園

早朝、橋を渡って鹿久居島と頭島をめぐる。

藁葺きの家もあった。

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f:id:dollyosaka:20231129190841j:image橋を渡って長島へ。

1930年から今までハンセン病収容所のあった島。

ツアーに参加させてもらった。

今も長島愛生園には500人もの人が住んでいる。平均90歳とか。

一番小さい子で6歳だった。その子は家族で夏休みの旅行に行こうと言われて、親だけ帰ったという。

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歴史館には収容されていた子供の作文や長島だけで使われていた紙幣、収容者によって精巧に作られたジオラマなどもあった。

新しいハンセン病患者は朝一番の汽車で運ばれて、駅からは用意された車で港へ運び、さらに患者用のボートでこの桟橋に運ばれた。

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そのあと収容所と呼ばれる桟橋前の建物にゴザが敷かれて、持ち物全て出した。現金やカメラは没収された。f:id:dollyosaka:20231129194909j:image

検査を受け裸で写真を撮られ、この部屋でクレゾールに15分浸けられて消毒され、着物が支給された。

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逃げたら島にある監獄に1ヶ月入れられた。繰り返す場合は食べ物が減らされた。

この監獄システムは治外法権である。今は階段部分が残っている。

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夫婦二組が6畳に住んでいた。

妊娠が禁止されていたので不妊手術がされたが、それでも妊娠した時は強制的に中絶された。

亡くなった多くの赤ちゃんの慰霊碑。

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遺骨を引き取りに来た家族が、骨壷を海に捨てるケースもあり、ここには3700人の遺骨が納められている。

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プロテスタントの教会も2つあった。いまも集う人々がいる。

曙教会と日本基督教団光明園家族教会。

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ハンセン病の特効薬は1948年にはあったのに、強制隔離だけは法律のせいで1996年まで続いた。

なんと悲しい負の遺産だ。

我が国の恥ずべき出来事だ。

ナチスや北朝鮮の収容所を彷彿とする蛮行だ。

ハンセン病は栄養不足、不潔、極度のストレスの3つが原因の多くを占めるという。従ってインドでは今でも感染者がいる。

ちなみに今日本で新規感染者ゼロだそうだ。

邑久駅発着ツアーは、予約すると土曜日に無料で参加できる。

国立療養所「長島愛生園」歴史館 岡山県瀬戸内市

 

長島愛生園の前の喫茶さざなみハウスでランチ。

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帰りに旧閑谷(しずたに)学校へ。

小学校4年の子供の遠足が来ていた。

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和気町の鵜飼谷温泉へ。いい湯だった

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