琵琶湖のほとりで男の子のふたごの育児をされている作家の、体験記。
壮絶な育児だ。
ふたごを持つスイスの友人は夜中に交代で泣くから夫婦で担当を決めていると言っていたが、著者の夫は終電で帰ってくる日本のサラリーマンで、帰ると赤ん坊の鳴き声を避けて静かな部屋に避難する。ひとりで育児をしていて孤独だったと著者。
このくだりは笑ってしまった。日本の父親は、どこか育児は母親がするもの、と思い込んでいる。姑に助けを求めるのはタブーだ。
キレて夫のバイクに粉ミルクをぶちまけたシーンも笑った。
小さい時は肉体的な闘い、成長していけば精神的な闘い、ふたごの育児は大変だなぁと思った。
子供がいる人を、決してうらやましがってはいけない、とこの本を読んで心に決めた。
