空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

キングストンの街へ行く。

朝から作曲とデモの録音、お昼にバークリーへ。ジョンを捕まえて聞いてもらう。急いでお昼を食べ、大雨の中クライアントの会社へ。そこはキングストンというプリマスの近くの小さい街で、お店に入って道を尋ねると、店員もお客も皆親切に教えてくれた。彼らは私の得意先の正確な位置を説明してくれた。街の事なら何でも知っているといった感じだ。人情があって良い。こういうのはボストンには無い。「人には親切に、交通はマナーを守って」等と言う標語はどこにもないのだ。店員はこれ以上出来ないくらい無愛想だし、歩行者もドライバーもルールを無視しまくる。そしてフェンウェイ球場へ行くとヤンキーズの松井が出て来たらブーブーヤジを飛ばす。それがボストン市民だ。
それが、車で30分も走って古い田舎の街に出ると、もうそこは古き良きアメリカで、人々は親切で気前がよく、クリスマスには家の中外を飾り付け、教会に通い、オープンでつきあいやすい人々がそこかしこにいるのを発見できる。でももしかしたら来月ほとんどブッシュに投票するかもしれない。
キングストンで用事を済ませて、クインシーの街へ。道が分からず、あきらめて帰る。おかげで大学のクラスに遅刻したが、ジェトロが「君が来てくれて本当にうれしい」といってくれて「私も先生がいてくれてうれしい」といったら皆が笑った。彼は本当に素晴らしい。「君らがどこの出身であろうと、自分達のアイデンティティを忘れたら駄目だよ」という。彼のこの間のコンサートは他の教授陣の間で評判が悪かったらしい。「きっとやっかみですよ!とてもオーガナイズされていましたよ」と先生に言う。我ながら生意気な生徒だ。
授業の後、バイブルスタディに出て、クリスマスパーティのデモのレコーディングをする。録音した曲はクリスマスの5曲だ。ギター以外のメンバーは全員来る。ブレイクは、そんなちゃちい機械で録音するのか?何だったら僕のコンピューター使おうか、とか、そのコードもっとなんとかならないのか、とかうるさかった。後の人々はとても協力的で、J君はお店のパンを持って来てくれるし、ドーンは部屋を取ってくれた。ファクンドなどは他のリハーサルをキャンセルまでして来てくれた。
レコーディングの後、マイケルの誕生パーティへ。ケイティと言う女の子の家だ。そこでマルセルやテレサにあう。またアラバマから来たカリーというサックスの黒人の人と知り合う。素晴らしい笑顔の持ち主だ。彼の家はニューオーリンズから車で4時間なんだそうだ。彼みたいな笑顔の人々がいっぱいいる街だとすれば、きっとそこは素晴らしい街だ。