バークリーの寮にカーパーというニックネームの子がいた。ミネソタ出身の北欧系で、金髪碧眼。私とは卒業後ウエディングバンドを一緒にしていた。
カーパーには彼とそっくりの兄がいたが、2002年に若くしてバイク事故で亡くなってしまった。
カーパーのママは、この悲しみは消えることが無いと言っていたが、そのつらさの中で、針金の工芸をし始めた。
主に動物や小鳥の立体的な作品だ。
この針金細工のメイキング動画の音楽はカーパーが担当している。
最初は15ドル、とかで可愛い鳥カゴを作って
売っていた。すごく気に入った作品があって、日本に送るよ、とも言って下さっていたが、お願いしそびれているうちに、あっという間に超有名になり、ついにニューヨークのティファニーに針金の鳥の販売デビュー。手が届かなくなった。
このエネルギーはどこから来るのだろう。
ご長男を亡くした悲しみから逃避したかったからか。
彼女のすごい作品をもう少しご紹介したい。