空の鳥

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。

「かぞくの南京錠」竹内清人著

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孫と祖父の秘密の旅を描いたファンタジーもの。

この孫のモデルになっているのはイトコで、作中の祖父は私の祖父。

昔の祖父の家の情景が目に浮かび、懐かしくなった。

 

ただこの著書はファンタジーとは言え、ここで間違いを正したい。

祖父母の介護は、主人公のお母様ひとりされたと書いてあるが、そうではない。みんなで協力してやった。入院中、 娘たちや外孫たちが避けられていたと書いてあったが、私達はいつも歓迎され、病室には頻繁に訪れた。

祖母はお出かけの時は太鼓結びだったが、家は普段着で、夏はアッパッパだった。

庭に鯉はおらず、手水鉢に金魚がいただけ。

祖父は絶対子供に手をあげない。

また 年に一度祖父が頭を撫でに訪れるだけとあるが、彼は正月の祖父母の家の写真にいつも映っている。

祖父母の結婚の経緯だが、祖母は祖父の2番めの兄の奥さんの妹だった。血のつながらない家族なのだ。「あの人をもらって欲しい」と頼んだと、子供の頃直接本人から聞いた。文中にある身寄りのない優しい女性との恋愛結婚ではない。

家政婦さんは通いでなく、嫁入り修業の娘さんの住み込みだった。

祖父の会社が100年続いたのは、リーダーや社員だけでなく、相続放棄や株の売却など、創業者の子孫全員の犠牲や協力があったからでもある。

こういううるさいことを言う親戚がいるから、この本の事教えてもらえなかったのだな。

わかる気がする。

f:id:dollyosaka:20240801214943j:imageメガネの男性は、祖父六郎。