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空の鳥 agirlfromosaka

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。 北海道と読書と温泉が好きです。

「長い冬」ローラ・インガルス・ワイルダー著

1880年から1881年にかけて、ローラ・インガルス13歳の時、アメリカの歴史上最も厳しい冬の体験を体験する。10月からよく年4月まで7ヶ月間厳しい吹雪が続き、汽車が来ないため町の食べ物も燃料も底をつき、ローラの家族は飢え始める。 左から、キャリー、メ…

青い城、丘の上のジェーン

赤毛のアンの作者モンゴメリの書いた著書の中で、次に好きなのが青い城、丘の上のジェーンである。ストーリーはハッキリしている。大嫌いな家族や親戚にジメジメ苦しめられている孤独な主人公が、意外な展開で幸せを見出すのだ。 人物描写が、抱腹絶倒で、面…

「雪に生きる」 猪谷六合雄著

図書館の書庫に猪谷六合雄の「雪に生きる」があったので借りる。1980年に発行された岩波少年文庫の本で、今の価格は中古で5万円だ。 大正時代から記された昭和18年までの自叙伝。 スキーゲレンデやジャンプ台を幾つも作り、手作りで住む小屋も12も作って、…

ルイザ・メイ・オルコット四姉妹

若草物語は作家ルイザ・メイ・オルコットの自伝的小説である。父が南北戦争に従軍、留守を守る母と四姉妹の物語。数ある少女向け小説の中でも群を抜いて奥が深くてリアル。三度映画化された。そのモデルになった四姉妹は、どんな人生を送ったのだろう。 長女…

「流れる星は生きている」藤原てい著

戦争体験談は、多くの人が書いている。引揚者のストーリーは壮絶だ。中でも満州から引き挙げてきた人の話はどれも死と隣り合わせだった。 この本はベストセラーになったそうだが、すごくよく書けている。ただ苦労しただけではなく、極致の環境になった際の人…

プリンセス・マサコ ベン・ヒルズ著

オーストラリア人が書いた雅子さまのストーリー。2007年なので、それまでの記録。 これを読んで日本社会のソーシャル・コントロールのひどさに、憤慨し、雅子さまに同情した。庶民の私だっていつも思う。ゴミ分別のこだわり、プライバシーのなさ、陰口、秘密…

「ある奴隷少女に起こった出来事」 ハリエット・アン・ジェイコブズ著

古典文学。しかも元奴隷だった聡明な黒人女性が書いた自叙伝だ。19世紀の南部で奴隷として生まれ、7年祖母の家の屋根裏の狭い隙間に隠れるが、ニューヨークに脱出。奴隷制度に人権を蹂躙された一人の女性の自叙伝。120年間、白人の書いたフィクションだと思…

ナツェラットの男 山浦玄嗣著

こけしさんから勧められて取り寄せた。 めちゃくちゃ面白かった。ナツェラットとはナザレの事、イエス・キリストのストーリーを新約聖書のいろんな登場人物の目から、書かれている。よくかけた描写だ。 作者は医師でカトリック、ケセン語の聖書の訳者で有名…

「おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想」

ロジーナ・ハリソン著。レディ・ナンシー・アスター子爵夫人にに 35年間仕えていた著者。かつて貴族が何十人もの使用人を雇っていた時代から、2度の世界大戦を経て、簡略化していく。多くのお屋敷は取り壊されたがアメリカの富豪によって助けられた。レディ…

北海道の女 宮内令子著

昭和61年に書かれたこの本は北海タイムズ社の出版。小樽、占冠、雨竜とその母村である富山、遊郭の女性をルポタージュしたもの。この頃のお婆ちゃんは明治生まれである。壮絶な苦労をしている。女性の地位は低く、お産は穢れると言われ、家族に奴隷扱いされ…

「私は金正日の踊り子だった」申英姫

北朝鮮から韓国に亡命した女性の告白。彼女は北朝鮮の幹部の親衛隊のダンサーだった。貧しい家庭に生まれて、美貌と才能でトップまで登りつめた筆者。だがそこには「喜び組」という秘密パーティーでのダンスもしなければいけなかった。北朝鮮の厳しい庶民の…

「慰問袋の手紙」中山育枝著 嬢(とう)さんの見た大大阪と大阪空襲

今朝母から郵便が届いた。その中に母の高校の先輩が書いたと言う自分史の書籍があった。戦争中、授業中に空襲警報が鳴って、B29が学校を爆撃し、5人の死者が出た。彼女は幸いにも負傷しなかったので、亡くなった少女や先生の遺体を担架に乗せて運んだり、や…

最近読んだ本

明け方大雨警報が出て35mm/hの雨。昼前後は大変な強風が吹き荒れる。図書館で借りた本を読み切る。・札幌放浪記 更科源蔵著・江青に妬まれた女ファーストレディ王光美の人生 譚瑠美著・デヴィスカルノ回想記 デヴィスカルノ著・毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴…

それでもあきらめない ハーバードが私に教えてくれたこと 林英恵著

著者は私がボストンに住んでいた時、うちの教室にピアノを習いに来ていた。ベートーベンの月光のソナタを楽譜通りでなく自由に弾く型にはまらない生徒だった。ハーバードというといかにもというような頭の切れるエリートタイプと思うだろうが、おしゃれでハ…

三浦綾子著 「岩に立つ」

久々に晴れたので洗濯、掃除、買い物。あとは読書三昧。三浦綾子著 「岩に立つ」を読む。副題は「ある棟梁の半生」。この棟梁はクリスチャンで、旭川の400もの家を建てた腕利きの大工。三浦綾子の「主婦の店」も彼が建てた。これは塩狩駅前に移築され、塩狩…

塩狩峠、愛と死の記録 中島啓幸著

塩狩峠で起こった事故を有名にしたのは作家三浦綾子が小説にしたからだが、これを深く研究した人が旭川にいる。彼は中島啓幸といって、クリスチャンで三浦夫妻と同じ教会のメンバー。彼は徹底的に調べあげた。その結果、鉄道員長野政雄が塩狩峠で、はずれて…

「バカボンのパパよりバカなパパ」を読む

図書館で午前中を過ごす。赤塚不二夫のお嬢さん赤塚りえ子さんが書かれた本。驚いた事に、赤塚不二夫の奥さんが亡くなって二年後彼が亡くなったのだが、著者のお母さんである最初の奥さんは彼が亡くなる3日前にガンで亡くなっていた。著者は最初の奥さんと…

十勝岳を眺めながら泥流地帯を読む。

病院の窓から活火山、十勝岳を眺めながら三浦綾子著泥流地帯を読む。大正時代実際起こった火山噴火をモチーフにしている。なかなか迫力ある小説だ。この間は、上富良野の慰霊碑を偶然通りがかった。ここで尊い多くの命が一瞬にして奪われた。著者は被災者か…

この土の器をも 三浦綾子著

結婚した三浦綾子が雑貨店を始め、氷点が入選するまでの自伝。彼女は13年結核を患って死にかけたのに、完治して結婚した。凄いと感心するのは、ワンルームの借家を立ち退いた時、雑貨店を始めたいきさつだ。寝たきりの病人だった時でも、のれんをデザインし…

「ある明治女性の世界一周日記―日本初の海外団体旅行―」野村みち著

日本で初めて一般の「世界一周旅行ツアー」が募集され、53人が参加。うち3人が女性。 野村みちはそのうちの一人である。 彼女は村岡花子さんが卒業した、東洋英和女学校で英語を学んで、クリスチャンになった。 さらに京都出身のお母さん(姉が女官)明治…

私の一代の話 砂沢クラ著 北海道新聞社

砂澤ビッキという有名なアーチストの親戚で、アイヌ記念館川村カ子トの従姉にあたる女性の一代記。 今まで北海道で明治大正昭和と苦労して来た日本人の女性の自伝を、沢山読んだが、どの人も苦労苦労の連続だったが、砂沢クラさんの苦労は、群を抜いている。…

アイヌモシリ紀行―松浦武四郎の「東西蝦夷日誌」をいく

幕末に蝦夷地を歩き回って調査した松浦武四郎の記録をたどって、平成の今自分の足で歩いた記録。著者はこの時60代なかばだから、道南から根室、道北へ歩くなんてクレイジーなアイディアだ。でも歩かないと分からないことも多いし、共感できるくだりが多く、…

オホーツクの女性史

図書館へ行って郷土史資料室でオホーツクの女性の人々の伝記を何冊も借りて読んでいる。ほとんど老人ホームなどで聞き取り調査で書かれた物。すごい面白い。どの女性も「おしん」みたい。それにしても、なんと入植とは実りの少ない苦労の多い事だろう。明治…

「北海道の児童綴り方名作選」

図書館で本を7冊借りる。そのうちの一冊「北海道の児童綴り方名作選」が面白い。大正時代から昭和の始めにかけての北海道に住む小学生の作文集である。この時代の子供は肉親がしょっちゅう死んだので、人は皆涙を流しながら生きている。馬橇で轢かれる人、豚…

昭和20年夏、子供たちが見た日本 梯久美子著

戦争時代子どもだった著名人10人が、どう生き抜いたかインタビューされている。山田洋次、倉本聰、児玉清など。非常に悲惨な中に、たくましさが感じられて、読後感は良い。オススメ!

ロシア人宣教師の蝦夷旅行記 セルギー著

日露戦争直前に北海道を訪れたロシア宣教師セルギーが体験した記録。当時の北海道の人々がどんな暮らしだったのかカトリック教会やプロテスタントの様子もロシア人宣教師の立場から見て書かれていて面白い。私の住んでいる石狩川流域は絵のように美しいとあ…

アンデルセン自伝 ぼくのものがたり いわさきちひろ絵

「わたしの一生は美しいメルヘンです」デンマークの貧しい家に1805年に生まれ、感受性豊かな一風変わった子どもだった。14歳で首都コペンハーゲンに一人で出て苦労を重ねて才能が認められ、有名な童話作家になった。挿絵が美しい。アンデルセンは子供の頃…

私の生ひ立ち 与謝野晶子著 挿絵 竹久夢二

与謝野晶子が自分の子供時代を振り返って思い出話をエッセーにしたもの。明治初期の堺の街の雰囲気がよく伝わる。駿河屋の令嬢だった彼女がクラスの人気者になりたい一心で「自分は継子だった」と嘘をつき、作り話でみんなを泣かせ、どういうわけか自分も泣…

宇野千代の札幌時代 神埜努著

札幌にいた17日間、宇野千代はどの辺りに住んでいたのだろう、と考えていた。こちらの図書館でこの本に出会った。著者は彼女の札幌での足跡を探し出した。彼女は大正9年(1920)に銀行員になった夫と結婚し札幌に来た。翌月大通東7丁目12番地に家を買う…

大江戸の姫さま

大江戸の姫さま (角川選書)作者: 関口すみ子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/08/27メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 43回この商品を含むブログ (15件) を見る江戸時代のお姫様には3種類(大名の娘、将軍の娘、公家の娘)あり、生まれてから死ぬ…

津田梅子 (人物叢書) 山崎孝子著

1962年初版。 印象に残ったのは津田梅子の母初が、アメリカのホストファミリーに宛てて出した手紙。立派な和紙に達筆で書かれていたので、新聞に載ったそうだ。もちろん英訳文つき。梅子の母は結婚前大奥で御殿女中をしていたので、そういうたしなみは非常に…

大庭みな子著「津田梅子」

津田梅子に着いて書かれている本はあるが、この本は彼女がアメリカを出航して帰国する時からホストファミリーに宛てて書かれた手紙を、翻訳されたものであるので、とてもリアルである。 1882年とあるから、明治15年である。彼女は18歳で夢と希望にあ…

「母さん、ごめんなさい」安部譲二著

安部譲二の母、阿部玉枝さんの伝記。良家に生まれ英国で育って明治大正昭和を生き、4人の子供を育てたものの、末の息子がグレて刑務所に行った。幸い後に足を洗って有名作家になったのを見届けて亡くなった。歴史的背景なども一緒に書かれていて面白い。 こ…

祖父の「苦闘時代」と北野さき著「ここに母あり」

私の祖父は明治生まれ。西南戦争に出陣した、という強者の父の6番目の子どもとして金沢に生まれたが、小学校5年で父が病死、先祖伝来の家は人手に渡って一家で東京や大阪へ。兄3人と弟が他家に養子に出て、祖父は奉公に出て商売を憶えた。その苦労話を業…

「青春の傷痕」三浦光世著を読む。

三浦綾子の著書はほとんど読んだが、彼女を助けて陰ながらささえた夫の三浦光世氏の結婚するまでの伝記である。 読んで思ったのは三浦綾子のどの作品も彼が代わりに書いていない、という事。この事は「氷点」が有名になった時から疑われていたが、明らかに違…

「チョッちゃんのここまで来た道」黒柳朝著

数年前に95歳で亡くなった黒柳朝さんの本を読み返す。ベストセラーになった「チョッちゃんがいくわよ」はご主人の生前に書いたので、本当のところは書いていなかったが、今日読んだ「チョッちゃんのここまで来た道」はかなりご主人との53年間の苦労が書…

マイケル・J・フォックス「いつも上を向いて」を読む。

8年前に書かれた「ラッキーマン」の続編。彼の病状は進行性だから、前よりひどくなっているが、パーキンソン病のための財団のために、忙しくしているマイケル。同じ病気のモハメッド・アリや、「LIVESTRONG」のランス・アームストロングなどと交友を深めな…

宮尾富美子「仁淀川」を読む。

彼女の自伝は4冊あるが、これは4冊目。3冊目の「朱夏」は満州から引き上げて来た苦労話だったが、4冊目は農家の嫁として、肺結核なのに重労働をさせられる、これまた重い内容だ。彼女はこのあと離婚して、東京へ家出される。 そこのところは詳しく書いて…