空の鳥 agirlfromosaka

主に飼い猫+野鳥を撮って、紹介しています。 間違いやいい加減な情報も多いので、指摘して下さい。

読書

片山廣子(1878-1957)

歌人、エッセイスト、翻訳家。 村岡花子と同じ、東洋英和女学校を卒業。 父は外交官、も結婚相手も日本銀行理事、という上流階級セレブ。 毎年旧軽井沢のつるや旅館*1の裏の別荘で夏を過ごしていたそうで、終戦の年に過ごしたエッセイが、すごく興味深かった…

東田直樹著「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」

こけしさんの紹介で、興味を持ち購入。 他人と会話の出来ない重い自閉症の東田くんが文字盤を使ってお母さんと会話ができるようになり、さらに自分の気持ちを表現できるようになり、この本が13歳の時出版された。25カ国に翻訳されていると言う。すばらしいな…

「あめゆきさんの歌 山田わかの数奇なる生涯」山崎朋子著

「青鞜」のメンバーであり、女性問題評論家、 作家、翻訳家、社会事業家。明治大正昭和と活躍した山田わか(1879−1957)。 波乱万丈の人生。 彼女は立派な地主の家に生まれたが、経済的に困窮。最初の結婚相手と離婚し、米国に出稼ぎに行って騙され…

沖縄からアメリカ自由を求めて「正子Rサマーズの生涯」

去年9月に逝去された、クリスチャンの画家正子Rサマーズさん(享年88)の壮絶な生涯。 1928年大阪で生まれた正子さんは幼い頃両親の故郷の沖縄に戻り、極貧の生活をする。 4歳にならないうちに、父親に辻の遊郭に売られてしまう。遊郭から小学校に行かせても…

「長い冬」ローラ・インガルス・ワイルダー著

1880年から1881年にかけて、ローラ・インガルス13歳の時、アメリカの歴史上最も厳しい冬の体験を体験する。10月からよく年4月まで7ヶ月間厳しい吹雪が続き、汽車が来ないため町の食べ物も燃料も底をつき、ローラの家族は飢え始める。 左から、キャリー、メ…

青い城、丘の上のジェーン

赤毛のアンの作者モンゴメリの書いた著書の中で、次に好きなのが青い城、丘の上のジェーンである。ストーリーはハッキリしている。大嫌いな家族や親戚にジメジメ苦しめられている孤独な主人公が、意外な展開で幸せを見出すのだ。 人物描写が、抱腹絶倒で、面…

「雪に生きる」 猪谷六合雄著

図書館の書庫に猪谷六合雄の「雪に生きる」があったので借りる。1980年に発行された岩波少年文庫の本で、今の価格は中古で5万円だ。 大正時代から記された昭和18年までの自叙伝。 スキーゲレンデやジャンプ台を幾つも作り、手作りで住む小屋も12も作って、…

ルイザ・メイ・オルコット四姉妹

若草物語は作家ルイザ・メイ・オルコットの自伝的小説である。父が南北戦争に従軍、留守を守る母と四姉妹の物語。数ある少女向け小説の中でも群を抜いて奥が深くてリアル。三度映画化された。そのモデルになった四姉妹は、どんな人生を送ったのだろう。 長女…

「流れる星は生きている」藤原てい著

戦争体験談は、多くの人が書いている。引揚者のストーリーは壮絶だ。中でも満州から引き挙げてきた人の話はどれも死と隣り合わせだった。 この本はベストセラーになったそうだが、すごくよく書けている。ただ苦労しただけではなく、極致の環境になった際の人…

プリンセス・マサコ ベン・ヒルズ著

オーストラリア人が書いた雅子さまのストーリー。2007年なので、それまでの記録。 これを読んで日本社会のソーシャル・コントロールのひどさに、憤慨し、雅子さまに同情した。庶民の私だっていつも思う。ゴミ分別のこだわり、プライバシーのなさ、陰口、秘密…

「ある奴隷少女に起こった出来事」 ハリエット・アン・ジェイコブズ著

古典文学。しかも元奴隷だった聡明な黒人女性が書いた自叙伝だ。19世紀の南部で奴隷として生まれ、7年祖母の家の屋根裏の狭い隙間に隠れるが、ニューヨークに脱出。奴隷制度に人権を蹂躙された一人の女性。120年間、白人の書いたフィクションだと思われ忘れ…

ナツェラットの男 山浦玄嗣著

こけしさんから勧められて取り寄せた。 めちゃくちゃ面白かった。ナツェラットとはナザレの事、イエス・キリストのストーリーを新約聖書のいろんな登場人物の目から、書かれている。よくかけた描写だ。 作者は医師でカトリック、ケセン語の聖書の訳者で有名…

「おだまり、ローズ: 子爵夫人付きメイドの回想」

ロジーナ・ハリソン著。レディ・ナンシー・アスター子爵夫人にに 35年間仕えていた著者。かつて貴族が何十人もの使用人を雇っていた時代から、2度の世界大戦を経て、簡略化していく。多くのお屋敷は取り壊されたがアメリカの富豪によって助けられた。レディ…

北海道の女 宮内令子著

昭和61年に書かれたこの本は北海タイムズ社の出版。小樽、占冠、雨竜とその母村である富山、遊郭の女性をルポタージュしたもの。この頃のお婆ちゃんは明治生まれである。壮絶な苦労をしている。女性の地位は低く、お産は穢れると言われ、家族に奴隷扱いされ…

「私は金正日の踊り子だった」申英姫

北朝鮮から韓国に亡命した女性の告白。彼女は北朝鮮の幹部の親衛隊のダンサーだった。貧しい家庭に生まれて、美貌と才能でトップまで登りつめた筆者。だがそこには「喜び組」という秘密パーティーでのダンスもしなければいけなかった。北朝鮮の厳しい庶民の…

「慰問袋の手紙」中山育枝著 嬢(とう)さんの見た大大阪と大阪空襲

今朝母から郵便が届いた。その中に母の高校の先輩が書いたと言う自分史の書籍があった。戦争中、授業中に空襲警報が鳴って、B29が学校を爆撃し、5人の死者が出た。彼女は幸いにも負傷しなかったので、亡くなった少女や先生の遺体を担架に乗せて運んだり、や…

最近読んだ本

明け方大雨警報が出て35mm/hの雨。昼前後は大変な強風が吹き荒れる。図書館で借りた本を読み切る。・札幌放浪記 更科源蔵著・江青に妬まれた女ファーストレディ王光美の人生 譚瑠美著・デヴィスカルノ回想記 デヴィスカルノ著・毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴…

それでもあきらめない ハーバードが私に教えてくれたこと 林英恵著

著者は私がボストンに住んでいた時、うちの教室にピアノを習いに来ていた。ベートーベンの月光のソナタを楽譜通りでなく自由に弾く型にはまらない生徒だった。ハーバードというといかにもというような頭の切れるエリートタイプと思うだろうが、おしゃれでハ…

三浦綾子著 「岩に立つ」

久々に晴れたので洗濯、掃除、買い物。あとは読書三昧。三浦綾子著 「岩に立つ」を読む。副題は「ある棟梁の半生」。この棟梁はクリスチャンで、旭川の400もの家を建てた腕利きの大工。三浦綾子の「主婦の店」も彼が建てた。これは塩狩駅前に移築され、塩狩…

塩狩峠、愛と死の記録 中島啓幸著

塩狩峠で起こった事故を有名にしたのは作家三浦綾子が小説にしたからだが、これを深く研究した人が旭川にいる。彼は中島啓幸といって、クリスチャンで三浦夫妻と同じ教会のメンバー。彼は徹底的に調べあげた。その結果、鉄道員長野政雄が塩狩峠で、はずれて…

「バカボンのパパよりバカなパパ」を読む

図書館で午前中を過ごす。赤塚不二夫のお嬢さん赤塚りえ子さんが書かれた本。驚いた事に、赤塚不二夫の奥さんが亡くなって二年後彼が亡くなったのだが、著者のお母さんである最初の奥さんは彼が亡くなる3日前にガンで亡くなっていた。著者は最初の奥さんと…

十勝岳を眺めながら泥流地帯を読む。

病院の窓から活火山、十勝岳を眺めながら三浦綾子著泥流地帯を読む。大正時代実際起こった火山噴火をモチーフにしている。なかなか迫力ある小説だ。この間は、上富良野の慰霊碑を偶然通りがかった。ここで尊い多くの命が一瞬にして奪われた。著者は被災者か…

この土の器をも 三浦綾子著

結婚した三浦綾子が雑貨店を始め、氷点が入選するまでの自伝。彼女は13年結核を患って死にかけたのに、完治して結婚した。凄いと感心するのは、ワンルームの借家を立ち退いた時、雑貨店を始めたいきさつだ。寝たきりの病人だった時でも、のれんをデザインし…

「ある明治女性の世界一周日記―日本初の海外団体旅行―」野村みち著

日本で初めて一般の「世界一周旅行ツアー」が募集され、53人が参加。うち3人が女性。 野村みちはそのうちの一人である。 彼女は村岡花子さんが卒業した、東洋英和女学校で英語を学んで、クリスチャンになった。 さらに京都出身のお母さん(姉が女官)明治…

私の一代の話 砂沢クラ著 北海道新聞社

砂澤ビッキという有名なアーチストの親戚で、アイヌ記念館川村カ子トの従姉にあたる女性の一代記。 今まで北海道で明治大正昭和と苦労して来た日本人の女性の自伝を、沢山読んだが、どの人も苦労苦労の連続だったが、砂沢クラさんの苦労は、群を抜いている。…

アイヌモシリ紀行―松浦武四郎の「東西蝦夷日誌」をいく

幕末に蝦夷地を歩き回って調査した松浦武四郎の記録をたどって、平成の今自分の足で歩いた記録。著者はこの時60代なかばだから、道南から根室、道北へ歩くなんてクレイジーなアイディアだ。でも歩かないと分からないことも多いし、共感できるくだりが多く、…

オホーツクの女性史

図書館へ行って郷土史資料室でオホーツクの女性の人々の伝記を何冊も借りて読んでいる。ほとんど老人ホームなどで聞き取り調査で書かれた物。すごい面白い。どの女性も「おしん」みたい。それにしても、なんと入植とは実りの少ない苦労の多い事だろう。明治…

「北海道の児童綴り方名作選」

図書館で本を7冊借りる。そのうちの一冊「北海道の児童綴り方名作選」が面白い。大正時代から昭和の始めにかけての北海道に住む小学生の作文集である。この時代の子供は肉親がしょっちゅう死んだので、人は皆涙を流しながら生きている。馬橇で轢かれる人、豚…

昭和20年夏、子供たちが見た日本 梯久美子著

戦争時代子どもだった著名人10人が、どう生き抜いたかインタビューされている。山田洋次、倉本聰、児玉清など。非常に悲惨な中に、たくましさが感じられて、読後感は良い。オススメ!

ロシア人宣教師の蝦夷旅行記 セルギー著

日露戦争直前に北海道を訪れたロシア宣教師セルギーが体験した記録。当時の北海道の人々がどんな暮らしだったのかカトリック教会やプロテスタントの様子もロシア人宣教師の立場から見て書かれていて面白い。私の住んでいる石狩川流域は絵のように美しいとあ…